電撃ゲームイラスト大賞

第9回 電撃ゲーム3大賞 入賞作品

大賞

「姫麟」

作/田上俊介 (埼玉県)

受賞後作品

電撃文庫

「キーリ 死者たちは荒野に眠る」

孤独な少女が出逢った男は<不死人>だった。

キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いており、学校でも孤立していた。
冬の長期休暇の初日、キーリは旅の<不死人>の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。不死人は戦争で量産された不老不死の兵士であり、現在は教会に追われる身。自分と同じく霊が見える人間にはじめて出会ったキーリは、彼らの旅についていく事に……。鉄道旅行を続ける中、様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。

プロフィール

1979年1月31日生まれ。埼玉県在住。好きなイラストレーターはたくさにますが、根本にある世界観や雰囲気作りなどは江戸川乱歩先生、横溝正史先生、島田荘司先生、京極夏彦先生などのミステリーや探偵小説などの影響を受けていると思われます。和風好きです。

選考委員選評

天野喜孝

大賞を取るだけあって、完成度が高いですね。人物のポーズが非常にいいと思います。かなり細かい所まで丁寧に描かれているので好感が持て、それが絵の優しさになっています。絵に愛情を感じます。

出渕裕

技術があるし、汎用性の高い絵だと思います。即戦力ですね。デザイナーの目で見た際に、蛇や猫という小道具が普通の蛇や猫であったことが残念といえば残念です。現代を舞台にした連作なので仕方がないかもしれませんが。今後、色んなテーマに取り組んで個性を発揮していってください。

衣谷遊

絵としてすごく綺麗です。即戦力の実力を持っていると思います。マンガも描けそうですし。もうちょっとキャラにあくがあればさらに良くなったと思います。

鈴木一智(電撃文庫編集長)

イラスト部門では久々の大賞受賞作です。書き込みが重くならない、今どきのテイストを会得しており、特にカラー作品での微妙な色使いは素晴らしい。
1色イラストではコミックの才能も感じさせます。このまま電撃文庫のカバーに使える程の画力を持った方です。即戦力として期待しています。