電撃イラスト大賞

第15回 電撃大賞 入賞作品

銀賞

越島はぐ (兵庫県)

想定電撃文庫作品 「先輩とぼく」

受賞後作品

電撃文庫

パララバ -Parallel lovers-

死んだはずの彼からの電話。 それは私の死を告げるもので……。

著者  : 静月遠火
イラスト: 越島はぐ
定価  : 578円(税込)
発売日 : 2009年2月10日
備考  : A6判/296ページ
ISBN: 978-4-04-867518-5

プロフィール

関西在住の猫好き。幼少時代よく星を見せてもらっていたので、宇宙っぽいものに惹かれます。一番好きな惑星は土星。趣味はゲーム、ドール、映画鑑賞など。最近はマリリン・モンロー主演の映画、『お熱いのがお好き』 に夢中です。本を集めるのが駄目な家だったため漫画はほとんど読んでいませんが、大好きだったセーラームーンをいつか全巻大人買いするのが夢です。

受賞者コメント

この度は銀賞に選出していただき、誠にありがとうございます。応募するかどうかずっと迷っていて、4月に入ってから 「出すだけ出してみよう!」 と勢いでの応募でしたが、チャレンジして本当に良かったと思いました。作品に関しましては、まだまだ足りないものも多く凹んだりもしますが、少しでも良いものが描けるように色んな刺激を受けて、色んな事にチャレンジをして、少しずつですが前に進んで行けたらと思っております。これからも自分なりに精一杯頑張りますので、どうぞ見守ってやってて下さい。

選考委員選評

天野喜孝

個人的には、この作品は原作に絵が似すぎている印象がありました。越島さんの絵の実力とは関係ありませんが、オリジナリティと言う面ではマイナス要素になりました。意図的に似せているのかもしれませんが、プロとして仕事をしていく上で考えると、描き手の個性が出るかどうか、わからないのが残念でした。ですが、構図には独特のものがありますし、そういった意味では期待できる人だと思います。

出渕裕

カラーについては、色味が好きでした。ブルーとオレンジの2色。その色の見せ方が非常にうまい。変に他の色味が入っていなくて、しっかりとしたポイントがあって、ふと頭上にある蒼穹を見上げたときの、すっと何かが抜けていくような印象があり、見ている人にいい気持ちを与えてくれているような色使いが非常に好印象でした。カラー2点ともアプローチを変えていますし、実力の幅を感じました。モノクロは、丸ペンで描いたように線が細く、キャラクターに中性的な印象を持たせられると、それは個性になるな、と感じましたね。

衣谷遊

原作とキャラクターが被りすぎている、という印象は否めませんでした。ですが、キャラクター自体は男女問わず可愛らしく描けています。特に女の子が光を追いかけるように駆けている姿は胸がきゅんとなるほど可愛らしさを感じました。そして、可愛らしく描いているのだけれど、媚びていないという印象を受けるのが良いですね。カラーの色合いも好きです。それでも、やはりオリジナリティという面でのマイナスが大きい。ですが、よく全ての絵を見ると、本人の個性というものも感じられます。構図の構成は優れていますので、今後はそういったキャラクターの個性の面をもう一歩進歩させられればすばらしいのではないかと思います。

緒方剛志

キャラクターの足の芝居が僕は大好きですね。モノクロの教室のカットのキャラクターの足とか、エロイですよね(笑)。とにかく、どの絵も足の小芝居があるんです。さりげなくふにゃと内股にしていたりして、それが非常に良かったです。ただ、地球を描いたカラーイラストの構図に、もうひとひねり入れて欲しかったなと思いました。地球の後ろ側に人を置くのではなく、手前に配置するとか。これじゃ、足が見えないし(笑)。でも、全体的には構成はうまいですし、色味もびしっと仕上がっているので、そういった面の腕を今後も磨いてみてください。これからもお互い頑張りましょう!

鈴木一智(第2編集部 部長・統括編集長)

シンプルながら効果的な色使いやステロタイプながらキャッチーなキャラなど、さり気ない画風が逆に不思議な個性となっています。スペースを活かした構図のとり方が独特で、特にモノクロはその空気感が効いています。人物の表情を工夫する事でこの方はもっと良くなるでしょう。