電撃イラスト大賞

第15回 電撃大賞 入賞作品

選考委員奨励賞

車敏羡 (東京都)

想定電撃文庫作品 「狼と香辛料」

プロフィール

5月3日、韓国ソウル生まれ。わがままB型。美術大学でアニメーションとキャラデザインを専攻。卒業してから少しずつ漫画やイラスト関係の仕事をしていましたが、突然もっと大きな夢を心に抱き、08年春日本に入国しました。最近は作業中ロイヤルミルクティーを飲む事を楽しんでいます。東京生活を大事な人生の経験だと思って、頑張って生きています!

受賞者コメント

受賞者コメントを書いている今もこれが現実か夢か分からないほど嬉しくてドキドキします! 受賞確認の電話をいただいた時も本当にビックリして 「私、日本語ちゃんと話しているのか!」 と大心配でした。実は今回の応募が始めてではなかったので今年も何か経験として応募しておりましたが、こんな賞をいただく事になって本当に嬉しいです! 課題イラストとして選んだ作品である 『狼と香辛料』 は韓国でも大人気で私も本当に面白く読んでいました。今回の課題を通じて自分なりの 『狼と香辛料』 を描くことが出来て光栄でした。まだまだですけれど、これからも頑張ってもっとたくさんの人に印象を残すイラストを描きたいと思います。ありがとうございました。

選考委員選評

天野喜孝

動物って意外にいい加減に描いてしまうものなんですが、こちらの作品はカラーの虎がうまいと思いました。全体的に不思議な色彩感があり、ちょっとした小物もエキゾチックな雰囲気がでていますね。ですが、これは私個人の助言なのですが、無意識にでてくる自分の国の文化をもっと生かしてもいいと思いました。それが 『個性』 になり、他よりも魅了できるイラストへとなっていくと思います。

出渕裕

まず、虎がうまい。しかし、カラーは全体的に 「実線」 がなく、ちょっとフラットになってしまっているところが残念です。色使いも相反する色が入りすぎていて、ポイントが掴めないところがある気がします。モノクロに関しては、もうすこし描きたいキャラクターのポイントが絞れたらもっと良くなると思いました。カラー、モノクロ共に、どんどん描けばこれからもっと伸びていけるのではないかと思いましたね。まず、虎がうまい。しかし、カラーは全体的に 「実線」 がなく、ちょっとフラットになってしまっているところが残念です。色使いも相反する色が入りすぎていて、ポイントが掴めないところがある気がします。モノクロに関しては、もうすこし描きたいキャラクターのポイントが絞れたらもっと良くなると思いました。カラー、モノクロ共に、どんどん描けばこれからもっと伸びていけるのではないかと思いましたね。

衣谷遊

(他の選考者に合わせて)これは虎がうまい(笑)。そしてカラーのキャラクターの顔が非常に整っていて良いと思います。モノクロを見ていると、表紙や挿絵を描くイラストレーターというよりも、漫画系の描き方をしてしまっているのかな、という印象を受けました。ですが、キャラクターを物語の中で描きたいという思いはとても伝わってきますので、そこは良いですね。1枚だけトーンも張らない手描きの作品を出す、というのも自分の能力の幅のアピールになっていて高ポイントでした。

緒方剛志

「虎がうまい!」 は置いておいて(笑)、男性の顔がしゅっとしていて格好いいのが魅力的ですね。ただ、画面が全体的にぐしゃっとしていてはっきりしていないのが残念でした。全面的に色を使いすぎていますね。それで均一的な印象にもなってしまっています。モノクロに関しては、1枚だけトーンを張っていないものがありますが、それは画面が可愛らしく描けていて良いですね。モノクロは全部こんな感じでも良かった気もします。それに加えて先ほど言った、カラーの明るさを変えるだけでもかなり評価の印象は変わったと思います。これからもお互い頑張りましょう!

鈴木一智(第2編集部 部長・統括編集長)

質感の出し方や光の使い方など技術的には発展途上の印象ですが、画風に独特のテイストがあります。特に女性らしいキャラメイクやエキゾティックな色彩感覚に個性を感じました(もちろん虎も良かったです)。まだまだ伸び代のある方だと思いますので、どんどん描いて画力を磨いていただきたい。