電撃イラスト大賞

第19回 電撃大賞 入選作品

銀賞

全力少女(韓国)

プロフィール

韓国生まれ。アニメ、映画、音楽が大好き。ファッションにも興味あり。韓国で産業デザインを学んだ後、日本の専門学校でアニメを専攻、卒業後日本アニメ制作社で2年間動画マンとして勤める。昨年に帰国してからはよりクリエイティブな仕事をしたいと思い、一人前のイラストレーターになるため色々勉強中。

受賞者コメント

この度は過分な賞を頂きまして真に感謝申し上げます。生まれて初めて応募したイラスト大賞で受賞をするとは夢にも思いませんでした。「バッカーノ!」は自分に初めて“ライトノベルのイラストが描きたい!”と思わせた作品です。“ストーリーとイラストがこれほど似合ってるとは!”と感動した作品ですので、今回の想定作品として描かせて頂きました。これからも色んなものや感じることを絵で表現していきたいと思います。

選考委員選評

天野喜孝(イラストレーター)

基礎力はかなり持っている方だと感じました。私がオリジナルのイラストで重視するポイントは、自分独自の世界観というものをどれだけ持っているか、ということですが、この方はそれに秀でています。今後はこの自分自身の世界をさらに突き詰めていって欲しいと思います。それに対して、課題イラストの方は原作のイラストのインパクトに引っ張られている感じがしてしまったのが若干残念でした。

出渕裕(デザイナー、イラストレーター)

キャラクターが非常に魅力的です。カラーのオリジナルイラストは見開きのカラー口絵といった体で、目を惹くものがありました。ただし、課題イラストのほうも同じセピア色の色合いで、そこは違うアプローチでチャレンジして欲しかったところです。モノクロに関しても、構図は凝っているのにポイントがぼやけているように見えるところが惜しかったです。また、この方も韓国の方ということで、今後電撃イラスト大賞に応募される方は、世界中のライバルと競いあうことになるのも意識せざるを得ないでしょう。

衣谷遊(漫画家)

オリジナルのイラストに関して、小物などがものすごく気合いをいれて描かれていて、自分の得意技を全て出してきているところに好感が持てました。モノクロに関しても、構図も良いし動きもある非常に良い絵だと思いました。ただ、課題イラストの方がオリジナルと比べるとおとなしくて、もう少し構図や色合いに関してチャレンジしても良かったのではないかと思います。

緒方剛志(イラストレーター)

モノクロのイラストが可愛くてよく出来ています。動きがあって綺麗だとも感じました。ただ、塗りがカラーをグレースケールに落としたような感じになっているのが惜しいです。白と黒のメリハリを付けるなど、モノクロにはモノクロの描き方があるので、そこは研究していってほしいところです。オリジナルのカラーイラストはすごく光るものを感じます。

鈴木一智(株式会社アスキー・メディアワークス取締役・第2編集部統括編集長)

とにかくロング・ツインテールのカラーイラストが良い。うねりのある筆致とダイナミックな構図で躍動感のある画面が構成されています(一枚だけ選ぶのであれば個人的にはこれでした)。一方で課題イラストやモノクロはその魅力が十二分に発揮できていない印象。キャラの生き生きした表情など即戦力となるポテンシャルを感じさせる方ですので、今後の成長に期待したいと思います。

徳田直巳(電撃文庫編集長・電撃文庫MAGAZINE編集長)

茶系の渋い色味でまとめたカラーイラストに、とにかく目を惹かれました。個人的に非常に好みの作風です。一見描き込み過ぎとも思えるタッチはこの方の強みでもあると思いますので、今後も怯まずに突き通してほしいです。ただ、モノクロは若干拙い部分があります。シーンイラストとして何をどう伝えたいか、ということを意識して、メリハリをつける努力をしていただければと思います。