電撃イラスト大賞

第20回 電撃大賞 入選作品

金賞

足立 巡(東京都)

プロフィール

会社を退職後、そのまま引き続きフリーで電子玩具等のホビー・トイ関係の仕事やウェブコンテンツの制作に携わっています。主にグラフィックの仕事をしていたので絵の基礎はありましたが、4年前に賞の応募を決めてから本格的にイラストの勉強をはじめました。職業病なのか新しいものに飛びつく習性があり、表現においても積極的に新しい事に挑戦していきたいと常々思っています。

受賞者コメント

ここ数年、電撃大賞を一つの大きな目標として多くの課題に取り組む事が出来ました。常に門戸が開かれていて誰にでも挑戦できる環境があり、その中で様々な経験を得られた事、そして結果として賞を頂けた事にとても感謝しています。課題の作品はとてもコミカルで、それに徹していながらも随所に世界観へのこだわりが感じられたのでそれを見逃さないように注意しました。それらのおかげで、すんなりとイメージを落とし込むことができたと思います。

選考委員選評

天野喜孝(イラストレーター)

キャラクターの造形が非常に可愛いと思います。メルヘンな世界観で一番好きなイラストです。このままアニメーションとして成立するような躍動感があり魅力的でした。ただ、カラーの課題イラストは課題に合わせて無理やり要素をとってつけたような印象があります。オリジナルの方はキャラクターの衣装や髪型に思い切りの良さがあり、世界観がしっかりと表現されていると思いました。この方にはオリジナルをつきつめて自分にしかできないものを確立していって欲しいです。

出渕 裕
(デザイナー、イラストレーター、アニメーション監督)

作品の世界観を含め、この方のパーソナルな部分がとてもよく出ていると思いました。デジタルでイラストを描くと、すべてに色を入れてしまいがちです。しかし、この方は、色をあえて抜いて色をたたせすぎないよう落ち着いた色の配色でメリハリをきちんとつけています。イラスト内のガジェットのデザインにもセンスを感じられます。そして背景込みでしっかりレイアウトを取っていて、非常にバランスよくまとまっています。こういった基礎画力があったうえでの、優しい暖かさがちゃんと力になっているところを評価しました。

衣谷 遊(漫画家)

この方はとてもカラーの色彩がきれいだなと思いました。特に青を基調としたイラストは全体に光を感じるので、その点がとてもいいです。キャラクターも可愛いですよね。モノクロイラストも構図や動きがとてもよく描かれてると思います。ただ表情がやや硬いので少し動きがあってもいいと思います。モノクロの方は特にそうですね。

緒方剛志(イラストレーター)

課題イラストですが、元のイラストに引っ張られずに自分自身で解釈して絵を描いている感じに好感を持てました。カラーイラストに関してはこなれている印象と、水彩画のような色づかいが素晴らしかったです。モノクロイラストもパキッっとした感じではないですが、疾走感がありしっかりと印象に残ります。あえて一枚だけ違うアングルで描かれたイラストも、色々なパターンの絵を私は描けるぞ!という心意気を感じますし、上手くプレゼンが出来ていると思います。

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

作品の色づかいですが、白の光の使い方が、他の方の作品にはないこの方の強みではないでしょうか。課題イラストについてはキャラクターを自分のものにしていると感じました。今後どのような作品のイラストを描かれるのかが楽しみで、ぜひ拝見したいと思いました。今後の活躍に注目していきたいです。

徳田直巳(電撃文庫編集長)

ふんわりとした優しい色使いなのに、メッセージ性の強いイラストだと思いました。キャラクターも皆、可愛らしくて良いです。細かいところまで丁寧に描かれていて、作者の絵に対する愛情が伝わってくるようでした。ただ、キャラクターの表情にもう少しバリエーションが欲しかったかな、とは思います。基礎はしっかりしているので、これからたくさん経験を積んで、画風を広げていっていただければと期待しています。