電撃イラスト大賞

第20回 電撃大賞 入選作品

金賞

keepout(36歳/東京都)

プロフィール

東京生まれ。SF やファンタジーが大好きで小さい頃から海外の小説で夢を膨らませていました。大学のとき美術館巡りをするうちに絵の楽しさを知り、想像力をかき立てられる様な新しい世界観や、まだ誰も見たことのない情景を私も表現してみたい!と絵を始めました。絵を描くことが楽しくてたまらないので、これからも様々な分野の題材に挑戦し、世界のどんな人が見てもその瞬間に心が動かされるような絵を創り出していきたいです!

受賞者コメント

この度は素晴らしい賞をどうもありがとうございました。まさか初応募で金賞まで頂けるとは全く思っていなかったので最高に嬉しいです ! 応募したオリジナル作品はストーリーを自分なりに想像し、ワクワクした気持ちをぶつけて楽しんで描きました。『ソードアート・オンライン』は声をあげて号泣した作品でしたので、心を揺さぶられた印象的なシーンを気持ちをこめて大切に描きました。少しでも共感してもらえたら本当に嬉しいです

選考委員選評

天野喜孝(イラストレーター)

イラストの雰囲気がとても魅力的で、興味を惹かれました。背景などのディティールも凝っていて基礎力の高さを感じました。オリジナルのモノクロイラストのゴーグルをかけている女の子の絵は、そのまま表紙になりそうなほどのクオリティを持っていると思います。イラストのクオリティが高い分、課題イラストが原作の絵に引っ張られ、オリジナリティの面で劣ってしまい残念です。

出渕 裕
(デザイナー、イラストレーター、アニメーション監督)

カラーイラストですが、色を統一することでトータルイメージを打ち出そうと意識しているところに好感を持てました。その意識した点が、デザインの面でも見受けられ、この方の感性の良さが感じられました。キャラクターも今風で可愛く、ニーズにしっかり応えているところも好印象です。ただ総評でも書いたのですが、少しデジタルに頼りすぎているという印象があります。トータルのカラーバランスは悪くないのですが、キャラクターのアップイラストについてはもっとこの方にしか出せない色を見てみたかったと少し残念に思います。

衣谷 遊(漫画家)

カラーイラストの奥行きのある構図がとても上手いなと思いました。個人的には多少違う色が入ってもよいのではと思いますが、配色も赤系、青系という形でまとめ方がとても綺麗です。モノクロイラストも黒と白のバランス感がこちらもきれいだなと思います。イラストの隅々まで気持ちが入っているのが感じられ好印象でした。あとキャラクターの表情も豊かで、特にモノクロが素晴らしかったです。

緒方剛志(イラストレーター)

カラーイラストの水の表現がきれいだと思いました。あともう一枚の夕焼けなどの色づかいもすごくいいです。ただ課題イラストのキャラクターが、原作のイラストに引っ張られすぎているという印象を受けました。モノクロイラストも少しグレーに寄りすぎていて、白と黒とのメリハリがなく、モノクロならではのイラストを見てみたかったと少し残念に思います。

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

この方は本当に上手いと感じました。電撃文庫のイラストレーターとして今すぐ活躍できると思いました。カラーイラストの色の使い方もとても面白くて、デジタルに点描のようなアナログの技法も用いたり、本物の油絵のような描き方をしていたりと、全体としてとても素敵でした。モノクロのディテールの描きこみも細かくて、私も見習いたいなと素直に思いました。

徳田直巳(電撃文庫編集長)

技術力が高く、非常にこなれていると思いました。読者の目を惹くポイント、というものを既にしっかり把握していて、自信すら感じます。ただ、それが逆に面白みを半減させてしまっているのかもしれません。これからは、自分しか描けない“オリジナリティ”を更に磨いていってほしいと思います。この高い技術力に、オリジナリティが加われば、かなりの強みになるのではないでしょうか。