電撃コミック大賞

第22回 電撃大賞 入選作品

銀賞

「意識の変革」(コミック原作作品)

赤城康人(大阪府)

プロフィール

漫画やアニメが小さい頃からずっと好きで、その世界に携わることを目標としていましたが、本格的に漫画としての形を目指したのは大学を卒業してからで、考えていたよりコマ割り、背景など難しく、悪戦苦闘の日々です。これからもっと学んでいきたいと思います。

受賞者コメント

この度は、賞に選出していただきまして、誠にありがとうございます。自分の作品を、人に見せることがめったになかったので、不安と期待の中発表を待っていたのですが、結果、賞を頂けることになり、これからの自分への自信に繋げることができました。これを機にたくさんの人に作品を見てもらえるよう努力していきたいと思います。

選考委員選評

高河ゆん (漫画家)

ストレートなテーマに好感を持ちました。殆ど絵コンテから下描きレベルで描かれ、原作者の意図が伝わりやすい作品です。反面、作画者の入る余地が少ない為原作付き漫画としての化学変化を期待するなら、パートナーを選ぶ必要があります。エピソードの挟み方も上手、動きのある絵も描けています。バトル部分を練り上げていけばさらによくなると思います。キャラクターの表情がチャーミングに描かれており、赤城さん自身の漫画作品も読んでみたいところです。

綱島志朗 (漫画家)

48Pの読み切りに、少し詰めこみ過ぎちゃったかな……とも思えたのですが、それを意識させない話のテンポ、しっかりとしたアクションシーンの展開、そしてそれをネームの段階で解らせる画力、どれをとってもハイレベルでした。……ただ、なぜ原作部門なのか?
ここまで出来るのに、というのが最大の疑問です。漫画部門を目指していて、完成原稿が締め切りに間に合わなかったのでは……と考えてしまうぐらい、絵のレベルも高かったです!

大河内一楼 (アニメーション脚本家)

かなりきちんとしたネームでの投稿で、完成原稿がイメージしやすかったです。ネームの絵も達者で、この人はどうして原作部門に応募してきたんだろう?と不思議に思うほど。ストーリーはシンプルですが、それだけにエンタメで、キャラクターも強いし、メインの二人に関係性も絞り込まれていて、興味をもって読めました。とはいえ、原作で勝負するなら、もうちょっと独自性がほしいとも思いました。

吉積 信 (株式会社バンダイナムコエンターテインメント ゲームクリエイター)

絵として描きたい、あるいは描かせたい内容については非常によく理解できるのですが、設定・エスカレーション度合ともにちょっと新味がないと私は感じました。闘うことで今まで頑なに変えられなかった何かが変わる、という物語構成も典型的です。ただ、個人的に高く評価しているのはコマ割の絶妙さです。コミック原作という部門での応募ではありますが、もし描けるのであれば自分で仕上げまで描いてもよかったんじゃないかと本気で思います。

鈴木一智 (アスキー・メディアワークス事業局 統括部長)

ネーム形式の原作部門応募作。ペン入れすればこのまま作品として成立してしまうんじゃないかと思わせる程のクオリティでした。一方、ここまで完成していると作画の制限になってしまうのではないかという懸念もあったのですが「これはこれで描きやすい」という先生方の意見を聞き納得。異能力バトルという設定はありがちですが、無能力者の主人公に纏わる人間ドラマを加味する事で作品に深みを持たせています。個人的には主人公の強さになんらかの理由付けが欲しかったところ。

梅澤 淳 (アスキー・メディアワークス事業局 第1編集部担当部長)

原作部門ということでネームでの投稿だったが、ラフな絵でも画力は十分に感じたので、できれば完成原稿で読みたかった作品。主人公だけでなく、ライバルキャラにもきちんと感情移入させる語り口で、物語に深みを出しているところが魅力。ただしタイトルが凡庸なのはマイナス。細部にまで気を配るようにしてほしい。