電撃イラスト大賞

第22回 電撃大賞 入選作品

銀賞

麦春あやみ(大阪府)
※応募時「j-peg」より改名

プロフィール

大学でグラフィックデザインを学び、会社を退職後フリーでイラストの仕事をしています。最近ではプレイする時間も減りましたがRPGが大好きです。物と物の間を通る空気感とキャラクターの微妙な表情を大事にしたイラストが描けるようになりたいです。

受賞者コメント

この度はこのような素敵な賞を頂きまして誠にありがとうございます。入賞せずとも一次を何とか通過出来たら編集の方からの選評が頂けるとの事で、勉強の為に頑張ろう!ぐらいの気持ちでいこう、と思っていました。そうしないといざという時にすごく落ち込むので。結果、銀賞という連絡を頂いた時にとても嬉しかったのを覚えています。半年程前に制作したもので、今見返してみると反省する点が沢山あるのですが、その時にしか描けなかったものもあると思うので、作品にお礼を言わないとなあなんて思っています。今回評価を頂いた事を一つの自信にしてこれからより良いイラストを描けるように精進していきたいと思います。ありがとうございました。

選考委員選評

天野喜孝 (画家、イラストレーター)

画力も高く、やわらかくて優しい色使いにこの方の個性を感じます。とくに、カラーのオリジナル作品は工夫を感じられました。このやわらかい色彩の個性をうまく生かせる小説作品に出会うことができれば、活き活きとした作品が生まれそうです。ただ、絵単体として見た場合、やや大人しくて静かな印象になってしまい、見る人によっては地味に感じられるかもしれません。

出渕 裕
(デザイナー、イラストレーター、アニメーション監督)

オリジナルのカラー作品に見られるような、女性的な優しさや、温かい華やかさのある色使いには目を引く個性があり、非常に好感を持てました。オリジナルのモノクロ作品なども、構図がしっかり取れていて、背景も逃げずに描き込まれています。ただ、課題作品については、ベースとなる原作のイメージに引っ張られすぎて個性を出せていないのが少し残念です。

衣谷 遊 (漫画家)

パッとした華やかさがあって、色の使い方が独特で印象的でした。これ以上色数が増えるとガチャついた印象になってしまうラインを見極めた、絶妙なセンスをお持ちの方だと思いました。構図についてはやや散漫になっていたのが惜しく、もう少し焦点を絞ってほしかったところです。モノクロのオリジナル作品は、可愛かったり色っぽかったりと、女の子の表情が魅力的にバリエーション豊かに描けているところが非常によかったです。

緒方剛志(イラストレーター)

カラーは作品の色使いがビビッドなのに優しくて綺麗で、とても印象に残りました。僕には真似できない色使いです。また課題作品には独自の解釈とはったりが効いている点もよかったです。オリジナル作品を見ると、キャラクターの身体のパーツのバランスが少し崩れていたり、気になった課題点もいくつかありました。ただ、それも長所にうまく隠れて気づきにくいところにまた妙味を感じます。

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

課題作品とオリジナル作品を見比べても、キャラクターの魅力が充分伝わってきますし、ていねいに描き込まれた背景からも高い技術があり安定感がありました。メリハリの効かせ方、見せ方を知っている方だと感じました。電撃文庫でも即戦力になりえるのではないかと思います。

和田 敦 (文庫プロデュース課編集長、電撃文庫編集長代理)

女の子の可愛さと達也のカッコ良さが光る作品だと思いました。ただ課題作の『魔法科高校の劣等生』は、構図も含めましてややありがちと言いますか、本家で見たことあるような印象を受けてしまいました。何かしら個性的に魅せてくれますと、より目に留まる作品になったのではないかと思います。それでもオリジナルイラストも合わせまして、カラー作品は色みの心地よさを感じました。暖色に寄せたオリジナルと寒色に寄せた課題作の両方ともとても綺麗だと思います。