電撃イラスト大賞

第24回 電撃大賞 入選作品

銀賞

フーフー(兵庫県)

プロフィール

兵庫県在住。工学研究科を修了後、今年から重工業メーカーにて勤務しております。メカと女の子のほっぺたが好きです。7年越しの付き合いのPCがスペック不足になりつつあるのが最近の悩みです。

受賞者コメント

このたびはこのような素晴らしい賞を頂きまして、大変光栄に思っています。今回イラストを送らせていただいたのは、昨年応募いたしました際の選評シートが自分の大きな糧となり、今年もぜひご助言をいただきたいと考えたためです。想定作品として描かせて頂きました『紫色のクオリア』は、物語の展開と2人の主人公の距離感が大好きな作品です。特に終盤のとある一文が心に残っており、その言葉を思い浮かべながら描きました。ただ、精一杯描いたものではありますが、半年経ち見返すと至らない点が多いとも感じます。今回の受賞を励みに、見てくださる方の心により強く残る絵を描けるよう精進したいと思います。あらためて、今回は本当にありがとうございました!

選考委員選評

天野喜孝(画家、イラストレーター)

この方の作品は見るたびに絵の印象が変わりました。何度か見て、改めて実力の高さを感じましたので、個人的に推していました。特にオリジナルのカラーイラストが良いと思います。優しい印象で、メカも遠くにありながらも描き込まれている。この画面の奥行きを出すのは、実はなかなか難しいことだと思います。こういう基礎が求められるものをきちんと描けることに、うまさを感じました。

出渕 裕(デザイナー、イラストレーター、アニメーション監督)

メカと美少女の世界が好きだということが、一目瞭然でした。キャラクター造形は今どきのテイストを感じさせます。個人的にはオリジナルイラストの、メカまわりのデザインのアラが気になりました。コックピットがどうなっているのか、ロボットは巨大なものに見えるけど足場を組んでないなど。こういう絵が描きたいという気持ちが大きすぎて、細かい部分がおざなりになってしまっているところがあるので、そこはもう少し詰めて描いた方がいいかと思います。ただ、愛は十分に伝わりました。

衣谷 遊(漫画家)

カラーの課題イラストが特によく、人物の見せ方がうまくて、アクションを感じます。また透明感のある色もキレイで、光を感じる絵に仕上がっていると思います。モノクロイラストは、光と影のバランスがいい。黒が効果的に入っていて締まって見えます。オリジナルの本屋さんらしきイラストは、後ろの眼鏡の子に「店長」という腕章がつけられていたりして、ご自身の中で細かい設定があるのかな、などストーリー性を感じました。オリジナルカラーの女の子2人もすごくかわいいと思います。最近、SFの世界感をテーマとした作品があまりなかったので新鮮でした。一見、シンプルに描いているように見えますが、よく見ると1枚に多くの情報が入っているなと感じました。

緒方剛志(イラストレーター)

顔のデフォルメが個性的。口が奥に入っており、おもしろい崩し方をする方だなと思いました。また光の入れ方が独特で、特にカラーの課題イラストで髪の毛に丸く入っている光はおもしろくて好きです。オリジナルのカラーは、背景のビルの飛ばし方がカッコイイ。モノクロの方も、きれいに画面が埋まっていると思いました。こういうテクニックは仕事をする上で必要だと思います。ただ出渕さんも指摘されていますが、コックピットのディテールの甘さは確かに気になります。現実を少し織り交ぜると、もっとカッコイイ絵になると思います。

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

描きたいものを、たくさん入れ込んでいますね。オリジナルのカラーイラストは、特に色がステキだと思います。臨場感があるというか、色からこの場所は少し空気が冷たそうだと感じました。光の当て方も上手ですね。モノクロイラストは、いろいろ描き込まれていますが、シンプルで見やすいのがいいです。一方、モノクロの課題イラストは、少し違和感がありました。転んだ場面は、コマでしっかり分けてしまった方がよかったかもしれません。趣向をこらしたために、わかりづらくなってしまった気がします。人形のような節のない手足など、キャラクターの描き方は確立されていると思います。このまま個性を伸ばしていって欲しいです。

湯浅隆明(電撃文庫MAGAZINE編集長)

やわらかいタッチのキャラクターがかわいいイラストです。表情をみせる、メカをみせる、勢い重視など、それぞれのイラストのテーマが明確なのもいいですね。またメカが描ける点はアドバンテージになりますので、デザイン力、描写力とも伸ばしていって欲しいです。全体に少しあっさりしすぎている印象があるので、どこかに強い色を置くなどのアクセントを加えて、メリハリを出す工夫をしてみても面白いかと思いました。