電撃イラスト大賞

第25回 電撃大賞 入選作品

金賞

うらべ(鳥取県)

想定作品『カミオロシ』

著/御堂彰彦

プロフィール

鳥取県在住。絵を描いたり本を読んだりすることが好き。鳥取を代表する有名な作家さん方の影響なのか、妖怪・怪談・ミステリーの作品をよく好み読む。10代の頃より趣味でひっそりとイラストを描き続けている。日々、キャラクターを魅力的にみせられる絵を描けるように勉強中。

受賞者コメント

最初に、このような素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。今回思い切って挑戦してみたところ、まさかの金賞を頂き、ただ驚くばかりなのと感謝の気持ちでいっぱいです。想定作品に選ばせていただいた『カミオロシ』は、独特な雰囲気や主人公とヒロインのやりとりに惹かれ、この作品の世界観を自分の絵で表現してみたいと思い、描かせていただきました。改めて自分の応募作品を見返してみると、当時の自分なりに全力を尽くした絵が描けていると思う一方で、まだまだと思うような反省点も多くあります。自分のイラストを見てくださった人に少しでも好きだと思ってもらえるような絵を描けるよう、今後も精進していきたいです。

選考委員選評

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

今回の選考で拝見させて頂いた中では 、オリジナルのキャラクターの衣装やキャラクターのアピールポイントがもっとも魅力的に描けていると感じました。ライトノベルはキャラクターがメインなので、手に取りたくなる/読んでみたくなるように描くことがとても大事なことで、武器になると思います。ですが、 モノクロイラストの線の粗さなど、気になってしまう箇所がありました。モノクロイラストにもカラーイラスト同様、キャラクターへの情熱を注ぎこんで描くとより一層魅力が伝わると思います。かわいいキャラクターとご自分がもっている魅力的な世界観を存分に活かしていって欲しいです。

abec(イラストレーター)

第一印象は、キャラクターの造形が自分好みでした。絵柄が抜群にかわいらしく、すべてのイラストでキャラクター性がわかりやすく立っていて、魅力的に描けていると思います。特に課題イラスト『カミオロシ』のカラーイラストは、白い手などの原作モチーフの入れ方がとても上手で、作品の雰囲気がよく出ており、ライトノベルのキービジュアルとして見た時におもしろそうな作品だと感じました。その魅力的でかわいい絵柄を武器に、熱量のある作品を生み出してくれることを期待しています。

loundraw(イラストレーター、作家)

カメラを意識した画作りで、計算された視線誘導が素晴らしいです。物の配置がトリッキーでも、見ている人を疲れさせないセンスがある方だと思いました。あえて言うとすれば、全体的に上手くまとまりすぎている所でしょうか。構図で見せるタイプの方は、逆にいえば置く家具や姿勢一つが世界観に大きく影響します。イラストで見えている範囲だけではなく、背後の状況や流れをより意識するようにすると、キャラや場面の説得力が増して、さらにレベルが上がるのではと思います。

湯浅隆明(電撃文庫編集長、電撃文庫MAGAZINE編集長)

丸みのあるキャラクターがどれもかわいく、その第一印象で心をつかまれました。カラーはカバーイラスト的なものとデフォルメキャラのコラージュという方向性の違うもので、どちらも明度を抑えた塗り方に温かみがあって見ていて気持ちいい出来映えです。モノクロは塗り方にメリハリがあり、キャラの魅力、構図も申し分ないです。全体的に完成度が高いイラストがそろっていました。さらに注文があるとすれば、キャラクターがどれも似通った印象ですので、そこでバリエーションが出せるといいと思いました。