電撃イラスト大賞

第25回 電撃大賞 入選作品

銀賞

DOMO(三重県)

想定作品『エロマンガ先生』

著/伏見つかさ

プロフィール

フリーのイラストレーターとして活動。25歳のときに、ふと絵を描き始め、今に至る。少女の絵と、日本の風景を好んで描いている。面白いもの、好きなことを求め日々生きており、趣味は映画鑑賞と釣り、飲み歩き。

受賞者コメント

「絵の上手さは、25歳までにどれだけ描いてきたかで決まる」という言葉を聞いた事があります。僕が25歳までに描いた絵といえば、中学の時に授業で描いたデッサンくらいでした。人より遠回りをして絵に出会いました。何も描いてこなかった分、人より上達が遅かったかもしれません。前回応募した時は一次審査を通りませんでした。人に反対されながらも、でも自分の好きなことを、ずっと信じて描いてきました。ですので、今回の受賞は、自分のやってきたことが、やっと少しだけ認められたようで嬉しいです。本当はこれからどう活躍していくのかが大切なのかもしれませんが、今はまだ単純に喜びたいと思います。ありがとうございます。

選考委員選評

いとうのいぢ(イラストレーター、ゲーム原画家)

画面の奥行や雰囲気づくりが上手く、イラストの見せ方が上手な方だと思いました。作り上げた空気感が、キャラクターの魅力を引き出せていると感じました。イラストのここを見て欲しい!という作者の熱意が伝わるため、見ている側にコンセプトがストレートに届いてくるところがとてもよかったです。イラストの空気感を活かすために背景もしっかり描き込んではいると思うのですが、細部への処理の甘さが気になります。背景と人物の馴染ませ方などの表現方法はまだ模索している印象でしたので、もう一歩踏み込んだ表現方法を自分の中で確立できれば、キャラクターをより魅力的に描ける方だと思います。

abec(イラストレーター)

オリジナルイラストの、プールサイドに座る少女の表情がとてもかわいいです。背景、そしてキャラクターの視線の方向から、強いストーリー性を感じます。ストーリー性のある絵は、より魅力的に感じられるものです。一方で、駅のホームにたたずむ少女のオリジナルイラストは、水滴など単体の表現に意識が行きすぎて、この子がどんなキャラクターなのかが十分に伝わってこないように思います。オリジナルのキャラクターイラストは非常にかわいいので、画面全体の雰囲気がより出るようにすると、もっと魅力的になるでしょう。今後のさらなるスキルアップを期待しています。

loundraw(イラストレーター、作家)

「一枚の絵のクオリティー」という意味では、選考作品の中では最もレベルが高いと感じました。背景と人物の描写のなじませ方も巧みで、全体としての完成度が高い。そのうえで写実性もテイストの中に取り入れている印象です。しかし完成度が高いがゆえに、背景と人物デッサンとの間の小さな誤差が気になりました。全体のバランスやパースを意識すると、よりキャラクターがその場所で息づいて見えるので、さらに存在感のあるイラストになると思います。

湯浅隆明(電撃文庫編集長、電撃文庫MAGAZINE編集長)

どれも女の子のキャラクターのかわいさが光るイラストです。それぞれ少しずつ顔立ちのタッチが違いますが全部かわいいのがすごい。背景もそれぞれ雰囲気がありつつ、女の子を引き立てるように描けています。特に駅のホームに立っている女の子のイラストが、構図、表情、そしてぼかし処理もあいまってとても印象に残りました。すべて女の子が一人のイラストばかりなのでバリエーションが欲しかったという思いもありますが、女の子にフォーカスしてかわいく描ける!というのは大きな武器なので、ひたすらそこに突き進むのもありではないかと思います。