出身イラストレーターインタビュー

ここでは、電撃イラスト大賞を受賞し、文庫のイラストを担当するようになったイラストレーターさんに突撃インタビューを行います! あの文庫を担当したイラストレーターさんがどのようにして受賞し、デビューしたのか? 貴重な経験を聞いて、プロイラストレーターへの第一歩につなげよう!

  • 第31回 雛川まつり
  • 第30回 いぬまち
  • 第29回 藤実なんな
  • 第28回 麦春あやみ
  • 第27回 フライ
  • 第26回 竜徹
  • 第25回 どぶねずみ
  • 第24回 西ノ田
  • 第23回 keepout
  • 第22回 久杉トク
  • 第21回 U35
  • 第20回 岡谷
  • 第19回 Minoru
  • 第18回 赤岸K
  • 第17回 足立 巡
  • 第16回 一色 箱
  • 第15回 新堂みやび
  • 第14回 梨々子
  • 第13回 田上俊介
  • 第12回 zpolice
  • 第11回 霜月えいと
  • 第10回 三村勇貴
  • 第9回 古夏からす
  • 第8回 富岡二郎
  • 第7回 七葉なば
  • 第6回 黒銀
  • 第5回 桶谷 完
  • 第4回 村松加奈子
  • 第3回 真早
  • 第2回 椎名 優
  • 第1回 川原 礫

第20回 岡谷

プロフィール

第21回電撃イラスト大賞<金賞>を受賞。電撃文庫『レオ・アッティール伝Ⅰ 首なし公の肖像』(著/杉原智則)のイラストを担当。同作のプロモーションビデオ製作も手掛けた。

質問
絵を描き始めたのはいつ頃からですか?
回答
幼児の頃からの落書きをずっと続けていて今日まで、という感じなので、
どこかでスタートをきったという意識はあまりなかった気がします。
少しでも上手になりたいと意識して描き始めたのは中学生くらいからでした。
同級生の何人かとスケッチブックを回すイラスト交換会をやっていて、前ページの人たちより何か違うことをやって、へぇーと言わせたい、と意識したのが始まりかもしれません。
質問
受賞するまでの投稿歴を教えてください。
回答
19歳の時に一度だけ月刊の漫画の賞に応募して、賞をいただいたことがあります。 今回が10年ぶり二度目の投稿でした。間が空きすぎて後悔しています。
質問
受賞作の課題文庫に『オツベルと笑う水曜日』を選ばれた理由は?
回答
成田先生の作品が大好きで、一番直近で読んだ作品で、新鮮な気持ちで描けそうだったことと、オツベルがとても可愛かったからです。
あと、既にオリジナルのカラーイラストに目処がついていたので、全体の要素が被らないように、現実モノで、人数が少なめで、デザインっぽい処理の合う作品でぴったりかなぁと思いました。
さらにできればメディアワークス文庫でも描いてみたいです!という気持ちを込めていました…(笑)。
質問
電撃イラスト大賞に応募しようと思ったきっかけ、理由を教えてください。
回答
絵の仕事をすることが、小さい頃からの夢でした。
29歳の誕生日近くに、20代の終わりが迫っていることに遅まきながら気がついて、焦って何か成果が見える形にならないかと思いました。
電撃イラスト大賞の存在はずっと知っていて、いつかチャレンジしてみたいと思っていたので、良いきっかけかな、と。何もしないよりは、お試し的な気持ちでもいいからとりあえず一度、出してみようと思いました。
質問
受賞作を書く際に心がけていたこと、工夫したこと、苦労したことを教えてください。
回答
心がけたことは、5枚で一冊のポートフォリオだと思って描くことでした。
例えば自分が仕事で他のデザイナーさんの力をお借りする時、どういうポートフォリオの方だったら仕事をお願いしやすいかなぁと。
5枚それぞれに、カバーイラスト、見開き、と使用用途を具体的に想定して、できるだけ構成要素が被らないように、タッチも色々なものを描くようにしました。
あと、過去の選評から、ポイントになっているだろうなと思ったところはできるだけ取り零さないようにしてみました。
苦労したことは、いつも鉛筆の落書きばかりで終えてしまっていたので、なかなか1枚絵としての完成度の上げ方がわからなかったことです。
隣にプロの方の絵を並べては悲しい気持ちになって、勉強不足を痛感しました。
質問
受賞作を描く際にカラー、モノクロそれぞれどれぐらい時間をかけましたか?
回答
残念ながら手があまり早くなかったことと、1日2~3時間程度しか時間がかけられなかったので、実はモノクロもカラーもちまちまと1枚1週間半ずつくらいかかっています…。
今ならもうちょっと早く描けると思うのですが、当時は気負いもあって、とても贅沢に時間を使っていました。
質問
応募した後、各選考段階の発表などはチェックしていましたか? 結果を待っている間はどんなお気持ちでしたか?
回答
していました。毎回ドキドキでした。
発表までがとても長く感じて、投稿したイラストを携帯の中に入れて、見返しては上手くいかなかったところを反省していました。
駄目かもな、いやひょっとして、という考えを何度も往き来しました。
質問
受賞の決め手は何だったと思いますか?
回答
本当に決め手だったのか今だにわからないのですが、デッサンや構図などに比較的マイナスポイントが少なかったからではないかと思っています。
タッチや構図のバリエーションで攻める狙いが運良く上手くいったのかなぁと。
ただ、伝える中身が画力に集中しすぎたせいで、突出した個性や魅力がなかったところが残念だった部分だと思っているので、今後に活かしたいと思っています。
質問
イラストを描く上で、普段から心がけていること、大事にしていることはありますか?
回答
一番は楽しみながらとにかく描くことです。
絵を描くことは癒しで、最高の楽しみなので、自分の腕の足りなさに腹が立って悲しい時でも、やはりどこかで楽しくて仕方ない自分がいます。
あと、心がけていることは、楽描き以外は、どんなイラストにするかをきちんと想い描いてから描き始めること。描いた絵を見せる相手を想定しながら描くことです。
質問
イラストレーターになってよかった、と実感するのはどんな時でしょうか?
回答
実はまだイラストレーターになれた、という感覚が少ないのですが、先日描かせていただいたカバーイラストに、デザインされた題字が入ったのを見た時に、仕事になったんだ、とじんわりして、ずっと持っていた夢がひとつ叶うのかととても感動しました。
(あと、いただいた原稿料で美味しいお肉を食べた時に、うわぁ絵を描いてお肉が食べられるなんてすごいや!と思いました)
質問
最後に、これから電撃イラスト大賞に応募する方々へひと言アドバイスを!
回答
電撃イラスト大賞は歴史のある賞なので、過去の先輩方の作品や選評に攻略へのたくさんのヒントがあります。
そういう感性とはちょっと違う勝負の仕方も結果アリだったのではと、感性や個性に自信のない私は思っています。
もちろんそこでも有無を言わせない絵が描けるのが一番だと思うのですけれど、でも、そういう足りないものがあったって、他の武器で置き換えられることもあるかもと、感じました。
自分の腕が信じられなくても、少しだけ自惚れて手を伸ばしてみたら、意外に嬉しい結果が手に入ることもあります。
宝くじだって買わなければ当たりません。運良く掴める距離に、あなたの小さい頃からの夢があるかもしれないです。
楽しく絵を描いて生きていくために、一緒にチャレンジし続けていきましょう!