出身作家インタビュー

ここでは、電撃小説大賞に応募し、デビューした作家さんに突撃インタビューを行います! あこがれの作家さんたちはどのようにして受賞したのか、貴重な経験を聞いて、作家デビューへの第一歩につなげよう!

  • 第59回 涙爽創太
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  • 第28回 エドワード・スミス
  • 第27回 綾崎隼
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  • 第25回 三河ごーすと
  • 第24回 多宇部貞人
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  • 第21回 峰守ひろかず
  • 第20回 乙野四方字
  • 第19回 兎月山羊
  • 第18回 渡瀬草一郎
  • 第17回 山口幸三郎
  • 第16回 土橋真二郎
  • 第15回 鈴木 鈴
  • 第14回 杉井 光
  • 第13回 志村一矢
  • 第12回 九岡 望
  • 第11回 高橋弥七郎
  • 第10回 三雲岳斗
  • 第9回 阿智太郎
  • 第8回 支倉凍砂
  • 第7回 支倉凍砂
  • 第6回 佐藤ケイ
  • 第5回 成田良悟
  • 第4回 蒼山サグ
  • 第3回 水瀬葉月
  • 第2回 和ヶ原聡司
  • 第1回 川原 礫

第16回 土橋真二郎

プロフィール

『扉の外』にて第13回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉を受賞し、デビュー。2013年4月には新作『OP-TICKET GAME』(電撃文庫)を刊行。『生贄のジレンマ』(メディアワークス文庫)の実写化も決定している。

扉の外
質問
小説を書き始めたのはいつ頃からですか?
回答
『扉の外』という作品で電撃大賞13期にデビューしまして、最初に応募したのが電撃大賞第10回です。その年の三月に初めて小説を書き三年後の三月までと、投稿時代はちょうど三年間になります。
生活的にもこの投稿生活は三年が限界だろうなと考えてたのでギリギリの受賞でした。
質問
受賞するまでの投稿歴を教えてください。
回答
三年間の間に莫大な数の応募をしました。ジャンルは関係なく、一般、ライトノベル、少女向けにも送ったことがあります。
落ちた作品も手直しして別に送ったんですが、やはり一次落ち程度の作品は他の賞でも引っかからなかったです。でも、今になって他の会社の編集さんから「うちの賞に送ってきたことあるよね」なんて言われたりして、びっくりしました。と、そんな業界事情を考えると、デビュー後のためにも最低限の投稿マナーは守ったほうがいいですね。
質問
電撃小説大賞に応募しようと思ったきっかけ、理由を教えてください。
回答
そのころは電撃ゲーム大賞だったので、投稿雑誌で見かけてゲーム大賞ってなんだ?って思ったのが最初です。面白ければなんでもいいとのキャッチフレーズがあって、それを信じて書き始めました。ただ、今考えると面白ければいい、って逆に難しいですよね。
電撃大賞には四回応募して、とりあえず全部一次通過はしたんで、自分に合っているのかなとは思いました。もしかしたら人によって合う賞があるのかもしれません。
あと電撃大賞はよく尖った作品募集、と言いますが、投稿者の皆さんはそんなぼやっとした言葉に惑わされないようにと助言しておきます(笑)
質問
受賞作のアイデアは、何から着想を得たのでしょうか?
回答
『扉の外』は高校生を隔離されたスペースに押し込める話なんですが、ずっと部屋にこもっていたので、マイナス思考が積みかさなってそんな発想が生まれたのかもしれません。
あのころは外に出てインプットする金もなく閉じこもって携帯ゲームをやる毎日でして、その鬱憤を小説にぶつけられたのかも。
そのぶんプロットには時間を掛けました。ちょこちょこプロットをいじくっては部屋でお酒を飲んでと、恐ろしいことに気づくと半年ぐらい経ってました。今はそんな時間ないけど、あのやり方で書けたらなあって思います。
質問
受賞作を書く際に心がけていたこと、工夫したこと、苦労したことを教えてください。
回答
主人公たちの主張だけじゃ面白くないなあと、ゲーム的な要素を組み込みました。あとは主張とエンタメをバランスよくしようと。ほとんど文章には書かなかったけど相当に細かい設定を作ってました。
この作品は応募する前に初めて他人に読ませたんです。面白いとの評価を受けて、これはいけるかもなあと思いました。面白い作品を書くのは困難でも、読んで面白い面白くないと評価するのはまだ簡単ですよね。なので投稿者の方は、読んで客観的な意見をくれる人間を捜すべきではと思います。
質問
応募した後、各選考段階の発表などはチェックしていましたか? 結果を待っている間はどんなお気持ちでしたか?
回答
新しいのを書いたり手直しした作品を送ったりしているうちに、ほぼ毎月発表がある状態になり、投稿生活の中でいいモチベーションになったと思います。
あと電撃は発表もちゃんとしているんで投稿者からすると楽しいです。一次選考からしっかり発表してくれますし、応募者が多いぶん一種のイベントでしたね。
せっかくだから電撃にはもっと派手に発表してほしいですね。例えばネットの生放送で、数人ずつ発表していくとか……。
とりあえず、投稿者にとって自分の現在の実力を知るには電撃大賞はうってつけだと思います。
質問
受賞の決め手は何だったと思いますか?
回答
あとから聞くと最終選考では評価が分かれたらしく、キャラも立ってないし世界設定も安易だったとかマイナス点が多かったらしいです。アイデアが評価されたんですかね?
僕は書き始めるのが遅かったのもあり文章やキャラ作りが下手で、これで勝負したら駄目だなって思ってました。そして投稿生活を長く続ける時間もないので、文章は最低限読めるようにして、ネタで勝負しようって考えがよかったのかもしれません。
自分の長所や武器がなんであるかを知るのが結構重要なのでは、と思います。
質問
デビュー当時の思い出などを聞かせていただけますか?
回答
あとがきにも書いたような気がしますが、最終選考に残ったという電話を旅先で聞いたんですよね。そのころ生活が破綻してて東京から逃げるように旅に出てたんです。なので受賞の知らせを受けても「こんなもんか」って感じで喜ぶ暇はなかったです。
その後、打ち合わせで初めて会った担当さんに「何でも相談してね」って優しく言われてなんていい人なんだって思いました。住所がないんですって相談したら「さすがにそれは無理」ってきっぱり言われましたが。
なんにしろ、デビューがゴールじゃないんだなって再確認しました。
質問
デビュー後、小説を書いていて大変だったこと、また楽しかったことはありますか?それぞれ教えてください。
回答
仕事で書いてるってだけで楽しく思えました。社会に必要とされてるんだ、って。
最初に担当さんに三ヶ月ペースで一冊書いてって言われたんです。でも三ヶ月だと、プロット、執筆、修正、をやってギリギリでほんとに何もできず、これがずっと続くのかと思うとぞっとしました。アイデアも出ていくばかりで、インプットは前にやっておくべきだったって思いましたね。
あと、先輩作家さんがすごく気さくに声をかけてくださってうれしかったです。
質問
小説を書く上で、普段から心がけていること、大事にしていることはありますか?
回答
ゲーム的な要素をよく入れるので、フェアに書くというか、盛り上げるためだけに主人公にハンデを与えたりしないようにしてます。やっぱり自分なりのルールがあったほうが面白さに繋がるような気がします。
あと読者の視点で考えるのが大事だと思ってます。なので編集さんや他人の意見を聞き入れようと。基本的に好きなこと書いてるわけですから、自分は自分の作品に甘くなっちゃうんですよね。
質問
作家になってよかった、と実感するのはどんな時でしょうか?
回答
朝起きて雨が降ってる時は通勤がなくてよかったーと思います。
作家さんははっきりと言わないけど、実はすごい楽しい職業なんです。兼業作家の人も休む時間がないといいつつも楽しそうですからね。
何でも仕事に繋がりまして、例えば失恋しても競馬で外れても無駄になりません。人生そのものが仕事って感じです。
あと小説を書いてて一番よかったと思うのはやっぱり読者の反応です。自分の読者がいるんだって感じるのはやっぱり作家にとって最大の喜びです。
質問
最後に、これから電撃小説大賞に応募する方々へひと言アドバイスを!
回答
作家はいつでも誰でもなれる最後の職業だと考え、投稿時代に様々な経験をしてじっくりインプットしながら受賞を狙ってください。デビューしたら後戻りできませんからね。
といいつつも電撃大賞デビューをお待ちしております。電撃作家さんたちは優しい人ばかりなので安心して受賞してください!