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    INTERVIEW 著者インタビュー
    受賞者へ直撃インタビュー
    受賞者の素顔に迫る、特別インタビュー! 受賞作の制作裏話やタメになる話なども掲載! 小説大賞応募者の皆さんは、この受賞者インタビューを読めば受賞に近づくかも!? 
    三鏡一敏
    (みかがみ かずとし)
    《金賞》受賞作
    『ヴァルハラの(ばん)(はん) ~イノシシとドラゴンの串料理(ブロシェット)
    PROFILE
    埼玉県在住。色々あって自分の在り方に疑問を抱き、「やりたい事」の中から「やれそうな事」を選んだ結果、分不相応にも作家になる道を志す。アニメ・ゲーム・漫画大好き、とにかく遊ぶ事が好きな人。仲の良い兄弟が二人。特に兄とは双子の間柄でして、それがPNの由来の一つだったりします。

    ご自身はどんな性格だと思いますか?

    『寡黙で真面目そうな人』とよく言われますが、自分では『無口で何を考えてるか分からない人』なんじゃないかなと思っています。でもそれは、頭の回転が遅くて咄嗟に言葉が出ないだけで、本当はちゃんと色々考えている……はず。

    趣味(好きなこと)は何ですか?

    趣味は断然ゲームです。小学校低学年の頃からずっとです。昔はRPGを中心にプレイしていましたが、最近はアクションゲーム中心。かといってそのジャンルが得意だという訳でもなく……。漫画もアニメも大好きで良く読んだり観たりしていますが、ジャンルによる好き嫌いはありません。面白いと感じれば何でも良しです。

    小説を書き始めたのは、いつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?

    小説と呼べるレベルのものだったかどうかは分かりませんが、頭の中の物語を文章として初めてアウトプットしたのは、確か高校三年生の頃です。きっかけは、某RPGを作るゲーム用に文章や設定が欲しかったからですね。

    受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そして、どんな気持ちでしたか?

    自宅の自室で机に携帯とメモ帳と筆記用具を用意し、先の話のプロットを練りつつ連絡を待っていました。1コール目で電話に出る事もできたのですが、がっついているようで恥ずかしかったので少し待ってから出たのは内緒。受賞の知らせを聞いても喜びが大き過ぎて全く実感がわかなかったのですが、担当編集さんの「これで電撃受賞作家です」という言葉を聞いた時、実感はなくとも自覚は持たなければと思いました。

    受賞作のアイディアは、何から着想を得たのでしょうか?

    一言で言うと、『兄との会話』です。北欧神話のセーフリームニルを主人公にした奇抜で面白い話を書けないだろうかと兄が考え、しかし結局形にならず没案に。それを私が拾い上げて形にしたのが本作『ヴァルハラの晩ご飯』です。私自身、とある理由で以前から北欧神話には興味がありまして、いつかは北欧神話──特にヴァルキューレが登場する物語を書いてみたいとずっと思っていたのですが、何ともひょんな事から繋がったものです。

    受賞するまでの投稿歴を教えてください。

    第14回から応募を始めて、20回まで毎年一次落ち。21回でようやく一次通過を果たしたとはいえ、正直言ってもう無理だろうと諦めていました。22回、公式サイトで一次通過していた事だけ確認して長らく放置、二次通過作品の発表があった事を知らずに三次通過の発表を見てあらビックリ、残っている……だと? そこから先はずっと祈り続けておりました。

    ご自身の作品のキャラクターの中で誰が好きですか?

    ○○です! とスパッと言えたらカッコイイんですけど、私は一番を決めるのが昔から苦手でして……。強いて、強いて申し上げるなら、メインヒロインのブリュンヒルデでしょうか。最初にデザインラフが上がってきたのが彼女なので、思い入れは一入です。今ではPC・スマホ共に壁紙は全て彼女のカバーラフに設定してます。

    執筆時に苦労したことを教えてください。

    最も苦労したのは『一人称の統一』です。このキャラの一人称はオレだったかな? 俺だったかな? というのを忘れてしまい、自分で作った設定メモを何度も見返すという……。

    今後、書いてみたい作品などありますか?

    これまでに応募して、結局駄目だった作品達をブラッシュアップしてまた書く……もしくは、今回受賞を逃していたら書く予定だった作品とかでしょうか。ただし、それらはジャンルで言えばハイかローかの違いはあれどファンタジー系です。もし別のジャンルに手を出したらどうなるのかは未知数ですので、挑戦する機会があれば挑戦してみたいです。

    目標・抱負を教えてください。

    これまでもそうしてきた事なのですが、「私自身が面白いと思える作品を書く」事です。これはある漫画の受け売りなのですが……『作者はその作品の最初の読者であり、最初のファンである。』これは真理であると私は思います。勿論これは我を通そうという前振りではありません、取り入れるべき事は取り入れる柔軟さを持つのも、今後の課題ですね。

    読者には作品のどんなところを楽しんでほしいですか? 作品のアピールポイントなどを教えてください。

    全部! と言ってしまったら身も蓋もありませんので、そうですね……一巻の内容に限定して言うなら、私が思う本作最大のアピールポイントはずばり『冒頭』です。魅力的な人物が多く登場する北欧神話の中で、よりによってコイツを主役に持ってきたかという奇抜さにはちょっと自信があります。

    読者の皆さんへのメッセージ

    皆さん初めまして。三鏡一敏と申します。このご挨拶を書いている今も拙作の発売が間近に迫っておりまして、拙作が読者の皆さんに楽しんで頂けるのか、そもそも手に取って頂けるのか、期待と不安に満ちた毎日を過ごしております。拙作は北欧神話を題材にしておりますが、神話を知らなければ楽しめない作品では決して御座いません。少し変わった境遇の主人公とその仲間達が織り成す『新しい神話』の形、お楽しみ頂ければ幸いです。

    ヴァルハラの(ばん)(はん) ~イノシシとドラゴンの串料理(ブロシェット)

    著/三鏡一敏 イラスト/ファルまろ

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