


受賞者プロフィール
学生の頃から自己紹介的なイベントでは大体滑り続けてきたため、プロフィールを書こうとするとその時の気持ちが強く思い出されて、今ちょっと荒々しく床を転げまわりたいです。趣味はゲームと読書とクラフトです。
受賞者コメント
この度は、電撃コミック大賞銀賞に選出していただきまして、誠にありがとうございます。筋金入りの小心者であることも手伝って、受賞の実感を得るまでまだ時間が掛かるような気がしますが、今回の受賞を励みに、読んでくださった方々に楽しんでいただけるような作品を描いていけるよう、より精進してまいります。
選考委員選評
※本選評は応募時の原稿に対してのものです。
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高河ゆん(漫画家)
センスと独特のテンポがよく、個人的に好きな作品です。タイトルもよい。百合…?とみせかけてそっちじゃないのが面白かったです。絵はかわいいのですが、今後の課題として全体的な画力の向上を目指したい。
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綱島志朗(漫画家)
ギャグマンガとしてのネーム力は今回の応募作のなかで抜きんでており、おおいに笑わせていただきました。あとは作画の面で、女性にしては線やベタが力強く、画面を重たくしている印象があっりました。ギャグのノリを引っ張らない、明るい絵づくりを心がけてみましょう。
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大河内一楼(アニメーション脚本家)
大きな物語は何もない。けど、楽しい。登場人物も、二人だけ(生徒Aなどのモブすらいない!)。けど、おもしろい。これって結構大したことです。ツッコミ役の主人公も、ツッコムだけの無味乾燥なキャラではなく、彼女なりの面白さを持っているし、会話劇のテンポもいい。ツッコミも早くて好きです。突然、忠誠心に目覚めた友達と、元サヤに戻って終わりかと思いきや、もうひとひねりあって着地するのも、意外感があって楽しく読めました。
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吉積 信(株式会社バンダイナムコゲームス『テイルズ オブ』シリーズ統括プロデューサー)
今回私が最も高い評価をした作品です。もう理屈抜きで面白かった。セリフを含む言葉の選び方、置き方、秀逸です。設定もキャラの表情もいいキレしています。線の強弱やトーンの使い方、空間の余らせ方などが上條淳士さんを彷彿とさせます。笑いはセンスと経験に負うところが多いと考えますが、この作品を見ただけでもセンスは十分通用するのではないかと思います。テーマとジャンルがこうなので(笑)なかなか高い評価を得にくいと推察しますが、めげずに頑張ってください。
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鈴木一智(アスキー・メディアワークス副BC長、第2編集局統括編集長)
忠誠フレンド──略して"ちゅうふれ"。お仕え願望のある幼馴染みに困惑する女子高生という設定はユニークでセリフを含め画稿の端々にコメディセンスが窺える作りとなっています。背景描写が乏しいなど画面構成で改善すべき点はあるものの、この作風は変えずに画力を上げていっていただきたい。続編のアイデア出しが難しそうな気もしますが、そこは担当編集に頑張ってもらいましょう(笑)。
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梅澤 淳(第1編集局担当局長)
ネタの展開やツッコミのワードなどにひねりが効いており、作者の「笑い」についての感性の高さを感じた。ただし決めゴマでの作画力不足など技術面が追いついていないのが残念。ネタの詰まり具合もほど良く、テンポよく最後まで楽しく読ませてくれた。