


受賞者プロフィール
岐阜県出身。東京都在住。アイドルとお笑いとカレーにまみれた日々を送っています。アシスタントなどで仕事柄毎日ブルーライトを浴びていてるので、現世では酷使するとして来世は目にやさしい仕事に就きたいです。
受賞者コメント
今年は液晶タブレットを買ったり、デスクトップパソコンを買ったり、座り心地の良い椅子を買ったりと自己投資の一年でした。その甲斐あって様々な機会に巡り合い、またこのような賞をいただくことができたと思います。自分の個性を出し切ってみようと尽力した今作品。今回賞を頂いたことは私に漫画を描くことの自信と意義を与えてくれたように思います。これをきっかけに、ますます自分磨きに励んでいきたいです。
選考委員選評
※本選評は応募時の原稿に対してのものです。
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高河ゆん(漫画家)
この内容をこの枚数で読ませてしまう力業。一発ネタを展開させる、豊富なエピソード力があります。アイディアの馬力があるのは素晴らしいことです。よく考え抜かれたネームで、漫画の楽しさを存分に味わえます。このままの路線もアリですが、今後ネタにとどまらずテーマを持つような作品も描いていける人だと思います。期待しています。
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綱島志朗(漫画家)
カレーへのこだわりで、ここまでのマンガができるものなんですね……。個人的にすごく楽しめました。画力、演出力に関しては充分に合格点だと思います。ストーリーも、感動話になりそうでそうならない展開に好感がもて、主役二人に対するヒロインの反応が面白おかしかったです。30ページに満たない読み切り作品であることを意識してのことかもしれないのですが、最後の最後までバカをやり通した心意気に感服しました(笑)。
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大河内一楼(アニメーション脚本家)
おもしろい! 感動もしないし、泣かせも恋もないんだけど、笑いました。テンポもいいし、次々と繰り出される意外な展開に、ええっ! そっちなのとツッコミを入れながら、気がつけば読み終わってました。こういうのってセンスだと思うので、貴重な才能をお持ちの方だと感心しました。
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吉積 信(株式会社バンダイナムコエンターテインメント ゲームクリエイター)
オチの押し出し方が弱いのと、タイトルが置きに行きすぎなのが、とても残念。散りばめられたボケはとても美味しくできているし、後半にかけてのエスカレーション具合は非常によく計算されているので本当に惜しい気がします。しかしなぜでしょう。選考からずいぶん時間が経った最近、この作品をふとした瞬間に度々思い出します。もしかしたら……恋?これが恋なのでしょうか?
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鈴木一智(アスキー・メディアワークス事業局 統括部長)
カレーフェチが暴走するナンセンスコメディ。少女コミック風の絵柄と破天荒なネタのミスマッチがユニークな個性を醸し出しています。この笑いのツボにハマるか否かで好みが分かれそうですが、とにかく勢いを落とさず最後まで描き上げるというコメディの基本がきっちり貫かれており、個人的に小気味良い作品でした。作画に若干拙い部分はあるものの、これからの伸び代を感じさせる方です。
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梅澤 淳(アスキー・メディアワークス事業局 第1編集部担当部長)
不思議なテンポ感でラストまで「笑い」に徹していた点を評価。ただしキャラクターデザインも含めて作画にムラがあり、物語のテンションに画力が追いついていない。登場キャラクターたちが一流のコメディアンのごとく芝居できるように作画技術を磨いてほしい。