第30回 電撃大賞 入選作品
電撃イラスト大賞部門

金賞受賞作

茨木 春

想定作品『インフルエンス・インシデント』

著/駿馬 京

受賞者プロフィール

大阪府出身。フリーランスのイラストレーターとして活動しています。

受賞者コメント

この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。3度目の応募で今年こそはと思っていたので金賞の評価を得ることができて感謝の気持ちでいっぱいです。これからもイラストレーターとして精進したいと思います。

選考委員選評

  • いとうのいぢ(イラストレーター)

    全体的に線の入り方や色の決め方が気持ちよく、爽快感があります。おそらくキャラクターイラストをメインに描かれている方だと思いますが、あえて俯瞰構図にしてみたり、アクションシーンを描いたモノクロイラストでは、目元は見せているものの、2人とも後ろ姿で描いたり……と、大胆な挑戦をされていて、センスを感じます。描写力があるので、もっと自信を持って自分らしさを追求していけば、もう1つ飛び抜けられると思います。

  • abec(イラストレーター)

    多彩なキャラクターが描ける方で、それぞれ違った構図に挑戦していて、特にモノクロイラストでは3点とも描き手の工夫を感じました。中でもスマートフォンでビデオ通話をしているイラストは、シチュエーション含め素晴らしいです。一点だけ、非常に難しい問題なのですが、凝った画面構成のため、イラストを見る側は情報の整理が必要になります。見る側に、まず何をどう見てほしくて、どんな印象を抱いてほしいのか。それが意識できると完璧だと思います。

  • loundraw(イラストレーター、作家)

    総合的な技術力と感性のレベルが高い方だと思いました。特によかったのは、スマートフォンのイラストです。画面に映る女の子、その隅の小さな枠にスマートフォンの持ち主が映り込み、シチュエーションがわかる。絵を描く段階で何を描きたいかを決めていて、それを実行する能力もあるので素晴らしいです。絵には既に十分な安定感があるので、自分だけの好きなものを前面に出しつつ、みんなもいいと感じるような、より自分らしい作品作りに向かっていってほしいなと思いました。

  • 荒木人美(電撃の新文芸編集長)

    全体的なクオリティが高く、総合力がある方だと感じました。女の子が抱き合うカラーイラストは、光の使い方が美しく、目を引きました。オリジナルのカラーイラストは、やや視線がばらけてしまいましたので、中央の女の子をどう目立たせるのかを意識していただけるとさらに良かったと思います。モノクロイラストは様々な面白い構図に挑戦しておられ、とても好感が持てました。特にスマートフォンのイラストは、前後のシーンまで脳裏に浮かんできて、素晴らしかったです。

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