

第32回電撃大賞 入選作品
電撃小説大賞部門
奨励賞受賞作
Angel Fall//Under Shaft
あらすじ
ここは放射性降下物で地上が汚染された世界。
一企業「ヤクシマ」が統治する建造物・トップタワーで、子供たちは今日を生きるために、
タワー高層階に住む大人たちに身体を「切り売り」した。失った身体は一つ、また一つと機械へと代替された。
仲間も一人、また一人と消えていった――。
この腐りきった現実を憂いた少年・ラッキーは、大人たちへ抵抗するべく、ヤクシマが極秘に開発していた
「Providence」を盗み出し、己の身体にインストールする。神の力を手に入れたラッキーだったが、
「Providence」をインストールしたことが原因でヤクシマに奇襲され、更に仲間を失う。
仲間を失い、親を失い、居場所さえも失った彼に唯一残されたのは、アンダーの天使・ヒカリだった。
もう、迷わない。
もう、逃げない。
もう、誰一人だって失わない。
なぜなら、ラッキーが守るべき金脈を見つけたから――。
引き金に指をかけ、呟いた。
「大当たりだ」
受賞者プロフィール
尖崎枯樹です。「このさきかれき」と読みます。お酒とネオンと廃墟が好きです。
受賞者コメント
このたびは電撃小説大賞にて奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。
選考につきまして関わっていただいたすべての方に御礼申し上げます。
いまだにこのような大きな賞をいただけるという実感が来ておりません。
そろそろ来るはずなのですが、これなら時間帯指定をしておけばよかったなと思いました。
選考委員選評
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電撃文庫編集部
放射性降下物で汚染された世界で、一企業が自治する巨大建造物が舞台。子供たちは上層階に住む大人たちに、自らの肉体を「切り売り」することでなんとか暮らしている。大人たちから逃れるために、主人公は地下世界・アンダーに飛び込み、そこで天使と呼ばれる少女と出会う……。
コアなSF設定と、外連味溢れる登場人物のセリフまわしが非常に魅力的で、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」な要素をこれでもかと詰め込んだ本作。生きる希望もない朽ちた世界だからこそ、少年と少女の純情な想いが輝くという、世界と人物のコントラストが美しい作品です。







