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賭博師は祈らない

金賞 電撃文庫

心に傷を負った奴隷少女と、孤独な賭博師。不器用な二人の、痛ましく愛おしい生活。

愛しき奴隷の少女を救うため破滅的な勝負に挑む、若きギャンブラーの物語。

2017/3/24 「読者コメント」追加!
2017/3/10 「イラストレーション&シーン紹介」および「著者インタビュー」追加!!
2017/2/10 作品詳細ページオープン!

読者コメント
イラストレーション&シーン紹介
著者インタビュー

読者コメント

みなさまから寄せられた感想をご紹介!

劇オシ!コメント

  • 一人の男が、自らに課した枷をぶち壊すまでのお話。これにプロの意地全開のギャンブルと薄幸の美少女が絡むんですよ!? 燃えるしか!!鎌池和馬 (作家/代表作:『とある魔術の禁書目録』『ヘヴィーオブジェクト』)
  • 『奴隷の少女』が愛しくて仕方ないーーそんな気持ち、想像すらしたことはありませんでした。この本を読むまでは。三木一馬 (株式会社ストレートエッジ代表)

あらすじ

 十八世紀末、ロンドン。 とある賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。——それは、奴隷の少女だった。 喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。 そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。 やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。

キャラ紹介

ラザルス・カインド
リーラ
ジョン・ブロートン
キース

イラストレーション&シーン画像

著者インタビュー

受賞者に一問一答!

周藤 蓮 賭博師は祈らない

PROFIlE

「応募フォームを埋める時にシュトーレンを齧っていたから」という理由で決めたペンネームが未だに自分で覚えられない血液型B型。周藤の漢字を良く間違える。特にシュトーレンが大好物という訳でもない。高校の頃の世界史の成績は確か5段階で2でした。

q1受賞作についてご自身から紹介を。

主人公が賭博師で、ヒロインが奴隷。脇を固めるのは賭場の経営者に、路上拳闘士に、情夫に、奴隷商に、イカサマ師に、牧師に、ストリートチルドレンや犯罪者達。現代日本だと馴染みの薄い変な仕事の変な連中が当たり前のように闊歩している話です。物珍しさが感じられることは保証できます。

q2この作品を書こうとしたきっかけ、あるいは、最初に浮かんだアイデアは?

最初はヨーロッパの決闘文化について調べていたような気がします。決闘を主軸にした話を一本書こうと思い、その過程で賭博や奴隷といったことへの知識も増えることになりました。物語を作る際に決闘よりも賭博の方が取り扱い易かったため、結果として受賞作のプロットが完成しました。

q3主人公やヒロインを通して描きたかった人物像とは?

主人公とヒロインに限らず、登場する殆どのキャラクター達は各々に確立された価値観と守るべき指針があり、その中で分かり合えたり分かり合えなかったりします。抱え込んだ信念に迷いが生じることもありますし、その不安を誰かが癒してくれることもあります。そうやって少しずつ現実やお互いに対して折り合いをつけていく姿が書きたかったです。

q4執筆時に苦労した点または楽しかった点は?

十八世紀は産業革命が始まった時代で、しかしまだその初期でしかありません。近代、という言葉から想起される多くのものはまだ存在しませんし、キャラクターを動かす上での制約もかなりあります。時代という制約の中で物語を作るのはまず一番に苦労した点でもあり、また同時に一番楽しかった点でもあります。

q5執筆にあたりこだわった点は? またそれがどのように反映されているでしょうか?

喋れないし、文字も書けない、そもそも自発的に動かないキャラクターであるヒロインのリーラは、文章で表現する上で余りにも存在感の薄い人物です。彼女が物語の主軸の一つであり、そのことが読者の方にも伝わるよう、彼女の動きにはこだわりました。

q6これまでの投稿歴または執筆歴を教えてください。

小学校三年生の国語の授業で物語を書けと課題を出されたのが最初でした。その時たまたま先生に褒められなければ、授業が終わった後も書き続けることはなかったと思います。基本的には自分で書いて自分で読んで満足していたので、新人賞への投稿は電撃大賞以外の賞へ一回、電撃大賞へ一回です。

q7これまでの人生で最も印象に残っていることはなんですか?(今回の受賞を除いて)

晴れと雨の境目を見たことがあります。自分の立っている場所だと雨が降り頻っているのに、ほんの数メートル先では太陽が燦々と照っているという不思議な光景でした。随分昔のことなのに鮮明に思い出せるので、子供心によほど印象深かったようです。

q8今後書いてみたい作品について教えてください。(続編以外で)

受賞作と同じ歴史系の話だと、大正時代の東京を舞台にした妖怪の話や、十九世紀ヴェネチアを舞台にしたミステリなどは考えています。違う系統の話だと、スチームパンクやディストピアはいつか取り扱ってみたい題材です。

読者のみなさんへのメッセージ

初めまして、周藤蓮です。歴史物というジャンルは妙なハードルの高さが付き纏いますが、この作品は基本的に私が好きなものをありったけ詰め込んだだけの娯楽小説です。歴史に詳しくない方も、興味のない方も、皆が楽しめるように書きました。是非お気軽に手に取って頂ければ幸いです。

賭博師は祈らない

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