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ひきこもりの弟だった

選考委員奨励賞 メディアワークス文庫

僕は、一生誰も愛せない。……君に出会うまで、そう思っていたんだ。

ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかける。圧倒的衝撃の愛の物語!

2017/4/25 大反響につき即重版決定! 「読者コメント」追加& WEB限定「書き下ろし番外編」公開中!
2017/4/10 WEB限定「特別書き下ろし番外編」&「読者コメント」追加!
2017/3/24 期間限定「試し読みスペシャル版」追加!
2017/3/10 「著者インタビュー」追加!
2017/2/10 作品詳細ページオープン!

『三日間の幸福』『恋する寄生虫』著者 三秋 縋 大推薦!!

《圧倒的衝撃で選考会に波紋を広げた、心揺さぶる1作!》

あらすじ

誰をも好いたことがない。そんな僕が“妻”を持った。『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか?最後に、あなたは——』突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女——大野千草と“夫婦”になった。互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていく——大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。これは誰も愛せなくなった僕が、君と出会って愛を知る物語だ。

登場人物

  • 僕
  • 妻
  • 兄

著者インタビュー

受賞者に一問一答!

葦舟ナツ ひきこもりの弟だった

PROFIlE

プロフィールが書けず、一時間が経過……。ふと、昨年五月に交わした友人との会話を思い出しました。私「そういえば、私って本当に自分のことが見えていないよね」。友人「あ、やっと気づいたね」。どうりで書けないはずです。

q1受賞作についてご自身から紹介を。

読み手によって印象が変わる作品だと思います。手に取っていただき、自由に解釈していただければ嬉しいです。ミステリー小説ではないですが、人の心そのものがミステリーだと考え構成を工夫しているので、ちりばめた伏線が発動する時、何も起こらないのに何かが起こります。癖がある子かもしれませんが、可愛がってやってください。

q2この作品を書こうとしたきっかけ、あるいは、最初に浮かんだアイデアは?

最初に浮かんだのは、誰かれ構わず家に呼び込む人たらしな妻と、帰宅の度に珍客に戸惑う夫の話です。その人物造形をしている過程で現在の作品の糸口をみつけました。それから、人物も設定も全部捨て、最初から書き直しました。原型を留めたのは妻の「千草」という名前だけです。

q3主人公やヒロインを通して描きたかった人物像とは?

実生活にすぐさま支障があるわけではない緩慢な地獄を静かに抱えている人です。この作品の場合、人物像そのものが物語の鍵になっているので、ネタバレしない説明がとても難しいです。こんな感じで許してください。

q4執筆時に苦労した点または楽しかった点は?

改稿の際、投稿時の作品に対する自分の意図を忘れてしまったことに苦労しました。心身共に振り絞ったので、応募と同時に作品が自分から抜けました。さらに結果が出るまで時間が空いたのと受賞のショックとで脳が誤作動を起こし、作品を「ほんわか、ほっこり系」と誤認識。嘘みたいですが、本当の話です。作品の流れを掴み直すのが大変でした。

q5執筆にあたりこだわった点は? またそれがどのように反映されているでしょうか?

小説の一番の強みは心理描写だと考えているので、心を適切かつ効果的に表現することを特に大切にしました。情景や色彩も意識しました。その結果、この物語に合った雰囲気や波を作りだせたのではないかと思っています。

q6これまでの投稿歴または執筆歴を教えてください。

投稿歴は全部で4回です。某新人賞に1回、電撃大賞に3回。電撃大賞では過去2回、2次で落選しています。書き始めたきっかけは、ハリー・ポッターを読んで圧倒されたことです。14歳の時からちょこちょこ書いていました。本格的に書き始めたのは22歳です。

q7これまでの人生で最も印象に残っていることはなんですか?(今回の受賞を除いて)

19歳の夏。2人の友人と出掛けた先で交通手段を失い、相談の末、ヒッチハイクをすることに。私はやりました。親指を天高く掲げる、あの伝説のポーズを。真っ直ぐな肘がポイントです。テンションが上がり振り返ると、友人たちは他人の振りをしていました。曰く、「そのポーズ3人でしてたら引く」。正論です。その後、無事に拾ってもらいました。

q8今後書いてみたい作品について教えてください。(続編以外で)

ファンタジー要素をちょこっと織り交ぜつつ、人の心を深いところまで掘り下げていく作品を書いてみたいです。色々なジャンルに挑戦してみようと思いますが、共通して、二度読みしたいと思っていただけるような作品を目指します。

読者のみなさんへのメッセージ

タイトル通り、ひきこもりに関係する小説ですが、誰も好きになれない人間の内面に潜った恋愛小説にもなっていると思います。どちらにしても、堅苦しい小説ではありません。たぶん。手に取っていただき、お好みの読み方をしていただければ幸いです。

ひきこもりの弟だった

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