


『世界の果てのランダム・ウォーカー』を応援しよう!!
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世界の果てのランダム・ウォーカー読みました。これ、私大好きです。昔ながらのSFを読んでいる感じがしました。いかにも魔術的なものが科学的に解明でき、しかしそれでも不思議は残る。この感じが凄く好き。そこに対する探究心、果てへの欲求というのは学問の根源でしょう。
(遊亀・D・藍薇様)
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入選のご連絡後、2018年5月25日24時00分までにお届け先のご入力が確認できない場合は賞品の発送ができなくなります。
著者インタビュー
受賞者に一問一答!
西 条陽
世界の果てのランダム・ウォーカー
PROFILE
出身地は京都府城陽市。知名度の低い地方都市であるため、上京以来、出身をたずねられるたびに「京都」や「宇治市のとなり」などと答えている。城陽人は生まれながらにして、そんな哀しみを背負っている
受賞の連絡を受けた時のお気持ちは?
ありがたや!と素直に嬉しかったことを覚えています。ただ、電話を切ったあと、なぜか少しの寂しさも感じました。思いのほか、商業から縁遠い場所で、あてもなく話を書いていることが好きだったのかもしれません。
この作品のアイデアは何から着想を得ましたか?
サッカーのフェイントの技術、エラシコから着想を得ました。ブラジル代表ウィリアンの、左にいくとみせかけ右に切り返したエラシコをみて、これを物語に落としこもうと思いました。第一話「黒い瞳」では、連作短編の導入として全体的になだらかに話をすすめ、最後に切り返すことを意識しました。
一言で言うと、受賞作はどんな作品ですか?
『ユリイカ(エウレカ)』でしょうか。
アルキメデスが発したとされる、何かを発見したときの感嘆詞。作中では新しい発見の同義語として使われていて、主人公のヨキとシュカはその感動を求めて世界をほっつき歩きます。
この作品の魅力は何だと思いますか?
審査員の方々の選評をみると、静かな語り口、ミステリー・サスペンス・SFなど各話で異なったテイスト、ヨキとシュカの魅力、ハッとするオチについて言及があります。そのあたりを読者の方々にわかりやすく伝えられるよう、発売まで作業をがんばりたいと思います。
受賞作の中で思い入れのあるキャラクターはありますか? その理由もお聞かせください。
ヨキとシュカです。二人とも組織に所属する不自由さや個人にできることの限界をふんわりと受け入れつつ、そのなかで泳ぎまわり、やれることをやっていきます。劇的なところや激しいところはないのですけど、肩に力の入っていない、やわらかいヒーローといった感じで、とても好きです。
執筆中一番苦労したこと、または楽しかったことを教えてください。
短編のバランスに苦労しました。一話として面白くても、似た話がつづけば飽きてしまうかもしれません。そのため、五話ならべたときにも起伏があるように気を使いました。
楽しかったのは、第四話「電子の楽園」の執筆です。とても好きな話で、受賞後の改稿作業もやりがいがありました。
次はどんなジャンル、あるいはテーマにチャレンジしてみたいですか?
ランダム・ウォーカーに集中するため、先のことは考えないようにしています。もちろん心に浮かぶテーマはあるのですけど、本作に関する仕事が終わったところで、腰を据えてじっくり取り組もうと思います。
これまでの投稿歴または執筆歴を教えてください。
二十代半ばのある夜、泊まるところがない役者志望の友人が部屋にやってきました。将来に見通しのない男が二人。まんじりとするうちに夜も煮詰まり、友人がリレー小説を書こうと叫びます。主人公の名はボスジャン、サブキャラがチノパン。そこから執筆が始まり、五、六年経ちますが、今でもあの夜の楽しさを探しているような気がします。
執筆時のマストアイテムがあれば教えてください。
音楽です。けれど音楽に深い造詣があるわけではありません。低音が聴き取れず、楽器もできませんし、音痴です。カラオケのときは、恥ずかしがると場をしらけさせると思い、下手ながら全力で「マジLOVE1000%」を歌います。けれど私が歌うときはだいたい皆さん選曲タイムに入られるので、とっても哀しい。
好きなエンターテインメント作品を教えてください。
Xファイル、スーパーナチュラル、タイバニ、キノの旅、旅のラゴス、陰陽師、巷説百物語などです。世界の果てのランダム・ウォーカーは、バディで不思議な現象を調べにゆく連作短編ですから、これらの趣向が顕著に出ているといえます。あと、角川ホラー文庫の作品はだいたい好きです。黒いカバーにときめきます。
若い調査官の現場における任務遂行に対する責任と人情の狭間に揺れる葛藤に共感を覚えるとともに、その葛藤の先にある話の落とし所がなかなか良かった。
(nawade様)